「サマヨイザクラ」に見る裁判員制度
今やすっかり着ぐるみマニアとして世間的に認知される事になった鳩ポッポ大臣が最初に入った着ぐるみが裁判員制度のサイバンインコであったが、各地方の裁判所やら法曹界の広報キャラが何処かで見たようなキャラの丸パクリではないかという疑惑を持ち出すまでもなく、裁判員制度には施行前から色々と問題点が指摘されている。
裁判員制度が始まると愛知万博が出来なくなるとか言ってた人もいたが、そんな事ではなく、要するに殆どの人がイヤイヤ参加させられる事になるという問題で、それは弁護士やら司法やら法曹関係者も例外ではなく、表向き賛成はしてても本音の部分では「メンド臭い制度作りやがって」と思っている事は想像に難くない。
そのせいか国民に広く理解を深めようと広報活動するにあたって、そこはかとなく「なりふりかまわなさ」が垣間見えるのである。
それは当の法曹関係者でさえ裁判員制度をよく理解してないのではないかと思える程である。
いや、もっと言えば、とりあえずやってみなければどうなるか何も分からないという事である。
要するに何も分からないド素人が裁判員制度に関わるとどういう事になるのかという事が誰も予想がつかないのだ。
ド素人の私でさえ考えつくのが、そもそも人が集まるのかという事で、ドタキャンが続出したらどうなるのかとか、本業コスプレイヤーのボクサーがアニメキャラのコスプレして裁判所に現れたらどうなるのかとか、本来面接段階でお帰り頂く予定のやけに思想の偏った方が、人手不足の為やむをえず参加して頂く事になったらどうなるのかとか、色々心配は尽きないのである。
心配は想像力に繋がるもので、既に裁判員制度を題材にした漫画や小説が複数出版されており、その一つが漫画アクションに連載された郷田マモラ原作の「サマヨイザクラ」である。
もうなんか、もうね。
結局さんざん引き延ばしてオチがベタなんだよね。
今度ドラマ化するそうだが大丈夫なんかこれ。
誤解されないか?
ネタバレしてしまうが、最後の最後で真犯人が出てくるんである。
要するによくある探偵モノの裁判員版である。
これで33分以上持たす気なのか?
これ見た奴、誤解しないか?
裁判員になればキミも名探偵!
とか言って参加する奴が出て来ないか?
裁判員制度の広報活動の一環になるからと法曹関係者が手放しで喜んでないか?
いいのか許して。
ただでさえキムタク見て検察官になろうとして夢破れて辞めてった若者を多数見たという苦い経験を持つ法務省が、ドラマと現実は違うんだよ、お前らどんだけ情弱なんだよと言わずして、このドラマを許していいのか?
もう罪状も決まってて、無期か死刑かの議論してる時に、空気読めない奴がいきなり、「いや、ボクは真犯人は別にいると思います」とか言い出して、どうかするとそれに賛同する奴が現れて無根拠に「○○クンの意見は正しいと思います」とか言い出して、収拾つかなくなったりしないのか?
まだ施行前の裁判員制度。
フタを開けてみないとどうなるか分からない。
こんな事態になる事を楽しみに・・、いや、もっとも心配しているのがこれである。

